香川県三豊市・粟島にある粟島芸術家村(旧粟島中学校)の講堂にて、フランスのタラ オセアン財団の日本支部・タラ オセアン ジャパンによる「TARA JAMBIO展」が開催されています。本展では、ブルーカーボンやマイクロプラスチックといった海洋研究を紹介するとともに、科学とアートを融合させたユニークな視点で、研究者やアーティストが協力し、未来の海を見つめ直すきっかけとなる展示です。なお、本展は香川大学と東京藝術大学の連携事業(J-PEAKS)および、タラオセアンジャパンが三豊市と締結している連携協定に伴い行う、粟島海洋環境ポート事業の一環で展示空間のリニューアルを行ないました。
共催:タラ オセアン ジャパン、東京藝術大学、香川大学
展示概要
ブルーカーボンプロジェクト
日本各地の藻場(海藻や海草の生息地)を対象に、二酸化炭素を吸収・固定する「ブルーカーボン生態系」の役割を解き明かす研究を紹介します。会場では、このプロジェクトに参加したアーティスト・柴田早穂によるアート作品も展示されます。
マイクロプラスチックプロジェクト
日本沿岸で深刻化するマイクロプラスチック汚染の実態を解明するプロジェクトを紹介します。全国の臨海実験所(JAMBIO)の協力を得て行われた調査では、海水や海底堆積物から採取したサンプルを分析し、汚染の分布や発生源、生物への影響を評価しました。展示スペースでは、日比野克彦氏による迫力ある大判グラフィックを背景に、マイクロプラスチック問題の現実を体感することができます。
フランス・タラ オセアン財団のプロジェクト
フランスのタラ オセアン財団が率いるプロジェクトの一部を紹介します。科学探査船タラ号に乗船したアーティストの作品も展示されます。ニコラ・フロック、日比野克彦、大小島真木といったアーティストたちが科学調査からインスピレーションを得て表現した作品を楽しむことができます。
企画展示ゾーン ― 海底の泥で描くアート
ステージには「泥アート」と呼ばれる特別な作品が並びます。これはブルーカーボンの海洋調査中に採取した海底の泥を使って描かれたもので、科学者や学生、ワークショップの参加者など、多様な立場の人々によって制作されました。香川県小豆島、新潟県佐渡、北海道忍路、宮城県女川の4地域の海底泥を用いており、それぞれの粒子の大きさや色の違いがはっきりと見て取れる作品です。
TARA JAMBIO展は、海洋科学の最前線で得られた知見をアートの力で社会にひらく試みです。データや研究成果を超えて、来場者が感覚的に「海の現実」と向き合える場となっています。
粟島芸術家村
香川県三豊市詫間町粟島1311-1
開館日:毎週土曜日 13:00~16:00(休島日を除く)
※不定期に休館することがございますので予めご了承ください
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